【海外旅行】1996年カタルニア・ロマネスク探訪(4/9)

 ●またまた山登り……

[第5日]8月12日(月)

 「ロマネスク探訪」は1つでも多くの教会を見たいので、いつも強行軍。今回のパターンは「朝飯前」の「教会探訪」。

 ここ「ヴィクのパラドール」は Vic の町から 15km も奥に入った湖のほとり。

 「サン・ペレ・デ・カセーレス」(Sant Pere de Casserres)は、このパラドールのすぐ前から「登山道」が付いていて、ホテルで聞くと、道が修理中だとかで、今はジープも雇えない。歩いて1時間という。

 ここは先述の「林ふじ子」さんも苦労して行かれたようだが、それよりもずっと前「白い伽藍のある遠景」で小佐井伸二さんが原付自転車で訪れるシーンは強烈で、憧れの地である。果たして無事辿りつけるのか?

 ホテルの朝食は8:00。そんなの待ってられないので、日の出を待って「朝飯前」の出発を計画。6:55、重い三脚は断念して身軽にして登りにかかる。幅はあるが、荒れていてジープでもどうかと思われる道、最初の急な登りを過ぎると、今度はくだり、結局最後まで登り降りの路。あまり足に自信の無い私は先頭に立ってセッセと登る。途中他の路との合流点に道標があり、パラドールへ 1.8 kms サンペレへ 1.7 kms とあって、全行程 3.5 km と判明。

 丁度1時間、やっとたどり着いたら、なんと「教会大改装中」。山路一杯に鉄柵扉に錠前が掛かって近寄れない。ガッカリ。ホテルの人が言ってたのは「道路の改修」でなく「教会の修理」だったのか?柵の間から2〜3枚写真を撮って帰ろうとしたら……
工事中 2.jpg

 下から「車」が来る音。工事の人が数人乗ったジープが午前8時、仕事にやってきたのだ。当然扉は開けられ、車について私達も入るが、工事中だからこれ以上奥は駄目という。

 ところが、ところがである。女は強い、いや美人は強い。現場監督らしい「お兄さん」と「とりゅふ」さんが、スペイン語は駄目だけど、フランス語の単語を並べたりして(失礼!)すこし話が通じてくる。……とその内に、この「現場監督」さん、我々に「来い来い」と「工事中の教会」に連れて行き結局、中も外もくまなく最後にはハシゴで二階まで案内してくれたのだ。

 工事中ではあったが、思いがけずたっぷり見せてもらって、2,000 Pts 皆さんで飲んで下さいと、通じたかどうか判らないが、感謝の意を込めて。
「監督」さんは、こうして案内したことは「パラドール」では内緒にしてね、と言っていたが、ここ日本に帰ってきてバラしてるけど、まあ良いね。
サンペレデカセレス 2.jpg

 でも、先の林さん小佐井さんが「このまま廃墟であって欲しい」と念じられた「サン・ペレ」もこのように改修の手が入って行く。

 帰りの山坂は足どりも軽く、パラドールの前から湖(ダム湖)を見やれば、湖に沈んで先端だけが湖面に突き出ている教会の鐘楼が霧に煙る湖上にハッキリと見ることが出来ました。
沈む寺.jpg

 朝食を済ませ、10:00パラドールをチェックアウト。10:40「ヴィク」の「司教区美術館」(Museu Episcopal de Vic)へ。入場料1人 300 Pts、カメラ使用料1人 200 Pts。
812地図.jpg

 入ったところにある「十字架降下の木製群像」はこれから訪れる「エリィュ・ラ・ヴァイュ」(Erill-la-Vall) にあったもので、名品の一つ。
ヴィク司教区美術館十字架降下.jpg

 その他、またカタルニア美術館とは違った、相客も殆ど無い静かな雰囲気の中でフレスコ、木彫、板絵の数々を堪能したのでした。
ヴィック美術館聖母子.jpg

ヴィック美術館祭壇.jpg

 すぐ隣のカテドラルはその七層の鐘楼がロマネスクで美しい。

●車が何かしゃべっている……?

[第5日]8月12日(月)つづき

 「ヴィク」から西へ20数キロ、「サンタ・マリア・ド・レスタニー」修道院(Monestir de Santa Maria de l'Estany) の回廊の「柱頭彫刻」はまた素晴らしい。東西南北の各面にそれぞれ違ったテーマの作品が並ぶ。またまたフィルムの大量消費。

 ちょっと褐色がかった色の石材で、ロマネスクにしては細密に彫られているが何ともいえない魅力を持っている。
レスタニ柱頭新1.jpg
レスタニ柱頭新2.jpg
レスタニ柱頭新3.jpg

 教会堂は単一身廊、翼廊付きで三後陣を持つ、素朴で力強い。13:00出発。

 今日は「中華」など……と冗談を言って走っていたら、ありました「中華飯店」が……。チャーハンは美味しかった。焼きソバはイマイチだった。
ビールなど飲んで、4人で 2,820 Pts。やっぱり中華は安い。

 「サン・ジュリア・デ・コアネ」(Sant Julia de Coaner)の教会は、どうも脇道を入ったところにあるらしく、結局見つからずギブアップ。

 さらに西へ、今夜の宿「カルドーナ」(Cardona)の「パラドール」と「カテドラル」が高台にそびえて見える「ガソリンスタンド」で給油。

 カルドーナを通過して「ソルソーナ」(Solsona)へ。ここのカテドラルはロマネスクだが、後世ゴシック、バロックの改修が目立つ。この町の最大の目的の「司教区美術館」(Museu Diocesa i Comarcal de Solsona) は月曜日休館。これは「ウッカリミス」であった。(ミシュラン緑ガイドにも月曜休館とある)

 気を取直して、近くの「サン・エステヴェ・デ・オリウス」(Sant Esteve d'Olius)へ。単一身廊の本体も良いが、ここは「クリプト」(地下祭室)が有名。上向きに取り付けられた明かりに浮かび上がる、凸凹の粗石造りの天井やアーチが美しい。これも「プレロマネスク」か?
サンエステベクリプト.jpg

 「オリュウス」という名前は、「日本トラベルクラブ」の仲間「オリオン」さんとその可愛い奥様「シリウス」さんを一つにしたような名前だね……って笑う。

 「カルドーナのパラドール」にチェックイン、19:20。
カルドナパラドール 2.jpg

 先程から走行中、車のコンピュータが私たちに注意を呼びかけているのだが、スペイン語の録音なので、何が異常なのか聞き取れない。異常ランプは何処も点いていない。だけど気味が悪いので「パラドール」のフロントの兄さんに聞いてもらうことにした。

 何か「ロック不良」と言っているという、いろいろ点検して、やっと判明。「?」さんが後ろのトランクを開けるつもりであちらこちら触って、間違って「前のボンネット」のロックを解除していたらしい。

 殆ど開いていないので気が付かなかったのだ。高速で走っていて何かのはずみでボンネットが開いていたら「大惨事」になるところだった。よかった〜〜。
それにしてもせっかくのアナウンス、せめて英語ででもやってくれたら良いのにと、こちらの勉強不足を棚にあげて、不足に思うのだった。

 ホテルで、続きあいの「サン・ヴィセンス・デ・カルドーナ」(Sant Vicencde Cardona)教会の鍵を貰って我々4人だけで内部の拝観。天井の高い立派な大聖堂である。三廊式の側廊も高く、内部の装飾など殆ど無くなっているが、それだけにまた大きさを感じる。クリプトも拝観して、外に出る。すぐ目の前の白っぽい山は「塩の山」か?
カルドナカテドラル 2.jpg

 今日の夕食、私達夫婦はパス。部屋で「カップ麺」と「お粥」で済ませる。

 ここの「ビュッフェ朝食」は素晴らしいとのことあったが、残念ながら明日も早立ち。今夜のうちにサンドイッチを注文。就寝24:00。

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