【雑感】ヨーロッパ人名考察(3/3)

 もう少し続きます。

●ミカエル:大天使。
 英「マイケル(Michael)」、仏「ミシェル(Michel)」、独「ミヒャエル(Michael)」、伊「ミケーレ(Michele)」、西蘭「ミゲル(Miguel)」、露「ミハイル(Mikhail)」。
 これも多い名前です。
 ★モン・サンミッシェル(Mont Saint-Michel):フランス第1の観光地。モン(mont)は「山」。修道院教会堂。
モンサンミッシェル.jpg

 ★セント・マイケルズ・マウント(St. Michael's Mount):モンサンミッシェルの海を越えて北のイギリスコーンウォール地方にある小さなタイダル・アイランド(満潮時には島に、干潮時には陸繋島となる島)で、修道院はないが「モンサンミッシェル」に対抗しているような感じ。
 ★マイケル・ジャクソン:アメリカ合衆国出身の総合芸術家。

●ガブリエル:大天使。受胎告知に出てくる。
 英仏独西各国とも「ガブリエル(Gabriel)」伊「ガブリエレ(Gabriele)」
 ★ガブリエル・フォーレ :フランスの作曲家。

●名前から外れますが、「聖者」を表す「聖」の表記は:
 英語では男女別なく「セント(Saint)」、ドイツでは「ザンクト(Sankt)/ハイリゲ(Heilige)」、フランス語「サン(Saint)(男性)/サント(Sainte)(女性)」、イタリア語「サン(San)(男性)/サンタ(Santa)(女性)」のようです。

 短縮形が気になった名前。

●アンソニー(Anthony)→トニー(Tony)
●アン(Ann)→ナンシー(Nancy)
●エドワード(Edward)→テッド(Ted)
●セオドア(Theodor )→テッド(Ted)/テディ(Teddy)
 ★テッド・ウィリアムズ:アメリカのプロ野球。
 ★テディベア:クマのぬいぐるみ。アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトに由来する。
●エリザベス(Elizabeth)→ベス(Beth)/ベティー(Betty)/リズ(Liz)/リサ(Lisa)
 ★ベティ・ブーフ(ベティちゃん):1930年代に大活躍したアニメ映画キャラクター。
ベティ.jpg

●ジェイムス(James)→ジム(Jim)
 ★ジム・カーター:映画俳優。
●ジョン(John)→ジャック(Jack)
●マイケル(Michael)→ミッキー(Micky)
 ★ミッキーマウス:ディズニーの生んだアニメキャラクター。誕生日が1928年11月18日、私よりほぼ1歳若い。「ミッキー」が「大天使ミカエル」と同名とは気がつきませんでした。
ミッキーマウス.jpg

●リチャード(Richard)→ディック(Dick)
 ★ディック・フランシス:私の愛読推理作家。元英国障害競馬騎手。
 ★ディック・ミネ:昭和の流行歌手。
●ロバート(Robert)→ボブ(Bob)
●ウィリアム(William)→ビル(Bill)
 ★ビル・クリントン:アメリカ大統領・

 その他、気になった名前。

●アグネス
 アグネス・チャン(‎Agnes Chan)を知っていたが、最近(といってももう大分前になるが)「アニエス・ベー(agnès b., )」という「ファッションブランド」が目につく。「アグネス」のフランス読みなのです。
アニエスベー.jpg

●ロベルタ
 ロベルタ・ディ・カメリーノ(Roberta di Camerino)はイタリアの「ファッションブランド」ですが、これは「ロバート」のイタリア語女性形らしい。

●シーザー
 英語名「シーザー(Caesar)」、ドイツ語「カイゼル(Kaiser)」、イタリア語「チェーザレ(Cesare)」、ラテン語「カエサル(Caesar)」。
 塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」とか「ボルジア家の毒薬」という映画を知っていますが「カエサル」と同名とは知らなかった。
チェーザレ.jpg

●チャールズ
 英語「チャールズ(Charles)」、フランス語「シャルル(Charles)」(英仏同じスペルです)、ドイツ語「カール(Karl)」、スペイン語「カルロス(Carlos)」、ゲルマン系の「カール」が元祖のようです。
 同一人物が「シャルル」になったり「カール」と呼ばれる事が多いようです。
 ★サー・チャールズ・スペンサー・チャップリン、愛称「チャーリー」。1975年、ナイトに叙任されたので「サー」がつく。
チャップリン.jpg

●シャーロット/キャロライン
 これは「チャールズ」の女性形。
 英語「シャーロット(Charlotte)」、フランス語「シャルロット(Charlotte)」、ドイツ語「シャルロッテ(Charlotte)」。
 英語「キャロライン(Caroline)」、フランス語「カロリーヌ(Caroline)」、ドイツ語「カロリーネ(Karoline)」、イタリア語「カロリーナ(Carolina)」。国によって語尾が微妙に変わるのですね。
 ★シャルロッテ:ゲーテ著「若きヴェルテルの悩み」のヒロイン。

●キャサリン
 英語「キャサリン(Catharine)」、フランス語「カトリーヌ(Catherine)」、ドイツ語「カタリーナ(Katharina)」、イタリア語「カテリーナ(Caterina)」。
 これはキリスト教殉教聖女「聖カタリナ」由来のようです。「カトリーヌ」と「カロリーヌ」間違えそうです。
★キャサリン・ヘプバーン:古いですが女優。

●セシリア
 英語「セシリア(Cecilia)」、フランス語「セシール(Cécile)」。
 これもキリスト教殉教聖女「聖セシリア」由来。
 これは、カタログ通販「セシール(Cecile)」で知っている。

●クララ
 英語/フランス語「クララ(Clara)」、イタリア語「キアラ(Chiara)」
 ★アッシジの聖キアラ(Santa Chiara d'Assisi):フランチェスコが始めた「フランチェスコ会」の女子修道会クララ会(キアラ会とも)創始者。挿絵は「シモーネ・マルティーニ」作のフレスコ画。
サンタキアラ.jpg

●フレデリック
 英語「フレデリック(Frederic)」、ドイツ語「フリードリッヒ(Friedrich)」
 最近『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』塩野七生を読んだばかり。このトピックス「ヨーロッパ人名考察」を始めたきっかけ。

●ヘンリー
 英語「ヘンリー(Henry)」、フランス語「アンリ(Henri)」、ドイツ語「ハインリッヒ(Heinrich)」、イタリア語「エンリコ(Enrico)」、スペイン語「エンリケEnrique」、ポルトガル語「エンリケ(Henrique)」。
 ヘンリーがフランス語では「アンリ」となるのは知っていましたが、「ハインリッヒ」「エンリケ」になるとは知りませんでした。
 ★ハインリヒ四世:神聖ローマ帝国の皇帝、カノッサの屈辱で有名。
 ★ハインリッヒの法則:労働災害における経験則の一つ。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する。ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが導いた法則。(この人は名でなく姓がハインリッヒ)
 ★発見のモニュメント/エンリケ航海王子:リスボンにある記念碑。
エンリケ.jpg

●ルイス
 英語「ルイス(Louis)」、フランス語「ルイ(Louis)」、ドイツ語「ルートヴィッヒ(Ludwig)」、イタリア語「ルイージ(Luigi)」。
 ★バイエルン王ルートヴィヒ二世:ノイシュヴァンシュタイン城を造った人。
 ★ルイ:フランスブルボン王家の王達。
 ★ルイージ:どこかで聞いた名前と思って調べたら、任天堂の「マリオシリーズ」に登場するキャラクタでした、妻が一時夢中になっていました。
Luigi.jpg

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 まだまだ、たくさんありますが、ここらでオシマイにします。

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