【雑感】ヨーロッパ人名考察(2/3)

 続いて「イエスの弟子十二使徒」から……

●ヤコブ:イエスの弟子十二使徒の中の二人「大ヤコブ・小ヤコブ」。
 英語では「ジェームズ(James)」、フランス語では「ジャック( Jacques)」、ドイツ語「ヤコブ(Jacob)」、イタリヤ語「ジャコモ(Giacomo)」、スペイン語「ディエゴ(Diego)/ハイメ(Jaime)」。随分変わるものです。
 スペインの「サンチャゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)」も「聖ヤコブ」の遺骨のあるところ。これがフランス語で「サン・ジャック(Saint Jacques)」。巡礼の人が海岸で「帆立貝」の貝殻をお土産(証拠)に持ち帰ったことから「ヨーロッパホタテ」のことを「サンジャック」と呼び、「サンチャゴ巡礼」の象徴になったという話。「カミノ・デ・サンチャゴ(camino-de-santiago)」(巡礼路)にはホタテ貝のマークのある標識が立っています。
サンチャゴ標識.jpg

 「コキーユ・サン・ジャック(coquilles st.jacques)」は「帆立貝のグラタン」のこと。
 ★ ジェームズ・ボンド (James Bond) :小説・映画『007』シリーズの主人公。
 フランス語「ジャック( Jacques)」の女性形が、フランス語で「ジャクリーヌ(Jacqueline)」英語で同綴り「ジャクリーン」。
 ★ジャクリーン・ケネディ・オナシス :アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの妻。アリストテレス・オナシスと再婚。

●ペトロ/ペテロ:イエス・キリストに従った使徒の一人。初代ローマ教皇とされる。
 英語「ピーター(Peter)」、フランス語「ピエール(Pierre)」、イタリア語「ピエトロ(Pietro)」、ロシア語「ピョートル(Pyotr)」
 ★ピーター・パン:『ピーター・パンあるいは大人になりたがらない少年』などの主人公。
 ★ピーター・ラビット:架空のうさぎのキャラクターおよび、その作品タイトル。
 ★サン・ピエトロ大聖堂:ローマのヴァチカン市国にあるカソリックの総本山。
 ★ピョートル一世: 帝政ロシア皇帝。大帝と呼ばれる。
ピョートル.jpg

●パウロ:新約聖書の著者の一人。はじめはイエスの信徒を迫害していたが、回心してキリスト教徒となり、キリスト教発展の基礎を作った。
 英語・フランス語「ポール(Paul)」、ドイツ語「パウル(Paul)」、イタリア語「パオロ(Paolo)」、スペイン語「パブロ(Pablo)」。
 ★セント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral):ロンドンで「ウエストミンスター寺院」と共に有名。
 ★パブロ・ピカソ:スペインの画家。本名は、聖人や縁者の名前を並べた長いもので「Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz Picass(パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・チプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ)」である。「パブロ」がファーストネーム、「ルイス」が父方の姓、「ピカソ」が母方の姓。
 挿絵は「パブロ・ピカソのゲルニカ」。
guernica.jpg

●アンデレ:イエスの使徒の一人。ペテロの兄弟。
 英語「アンドリュー(Andrew)」、フランス語「アンドレ(André)」、イタリア語「アンドレア(Andrea)」。
 ★アンドリュー・カーネギー:スコットランドの実業家「鋼鉄王」。
 ★セントアンドリュース・ゴルフコース:スコットランドにあり超有名。
 ★サンタンドレア教会(Sant'Andrea):ナポリの先のアマルフィの大聖堂。リエゾンして発音が変わる。
 私のフランスの「知り合い」の女性(Anne-Mrieのお母さん)の名前が「アンドレ(Andrée)」女性なので語尾に「e」が付く。

●バルトロマイ:イエスの弟子十二使徒の中のひとり。
 英語「バーソロミュー」、フランス語「バルテルミー」。
 ★サン・バルテルミの虐殺:1572年、バルトロマイの祝日8月24日にフランスで多くの新教徒が虐殺された。
 ★バーソロミュー・ロバーツ:18世紀の海賊。

●ヨハネ:イエスの弟子十二使徒の中のひとり。その他、洗礼のヨハネ・ヨハネ黙示録・ヨハネ福音書など多数。
 英語「ジョン(John)」、フランス語「ジャン(Jean)」、ドイツ語「ヨハン(Johann)/ハンス(Hans)」、イタリア語「ジョヴァンニ(Giovanni)」、スペイン語「ファン(Juan)」、オランダ語「ヤン(Jan)」、ロシア語「イヴァン/イワン(Ivan)」。
 これも日本人にとって「ヨハネ」から想像もつかないほど変化しています。極めて多い名前。「ジョン」は日本の「太郎」に似た、男の子の名前の代表みたい。犬の名前にも多く付けられました。王様から、学者、芸術家、スポーツ選手など、数限りない。
 ★ヨハン・シュトラウス1世・2世:「ワルツの父」「ワルツ王」親子。
 ★イワンの馬鹿:ロシアの民話にしばしば登場する男性キャラクター。
 ★ジョバンニ:「銀河鉄道の夜」宮沢賢治の主人公。挿絵は「ますむらひろし」が、擬人化した猫として描いた「ジョバンニ」(マンガ・アニメ)。
ジョバンニ.jpg

 ★ヤン・ヨーステン:江戸時代、オランダの航海士。「八重洲」に名を残す。
 ★ドン・ファン:女たらしの代名詞。=ドン・ジョバンニ(モーツァルトのオペラ)。
 この女性名は英「ジョアンナ(Joanna)」、仏「ジャンヌ(Jeanne)」、独「ヨハンナ(Johanna)」などと変わります。
 ★ジャンヌ・ダルク(Jeanne d'Arc):フランスの国民的ヒロイン。百年戦争でフランスの勝利に導くが、異端裁判で焚刑に。後復権して「聖者」に。
 英語の会話で「ジョン」といって「ヨハネ」を語るのは有難味が無いようで、違和感が大きいです。「洗礼者ヨハネ=John the Baptist」「福音書記者ヨハネ=John the Evangelist」。

●フィリポ:イエスの弟子十二使徒の中のひとり。
 英独仏語「フィリップ(Philip)」、イタリア語「フィリッポ(Filippo)」、スペイン語「フェリーペ(Felipe)」。
 各国間であまり変化はありませんね。王様の名前に多いですね。「フィリピン( Philippines=英語)(Pilipinas=タガログ語)」の国名も元宗主国スペインのの皇太子「フェリーペ」に因んでいるとか。
 挿絵はベラスケスの「フェリペ4世像」。
フェリペ4世.jpg

●マタイ・トマス・ダダイ・シモン・ユダ・イエス:イエスと残りの十二使徒たち。
 ユダは「反逆者・悪者」にされているので、あまり名前に使われない。イエスその人の名は畏れ多くて使われない。他は省略。

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