【読書】私の読書遍歴(4)少年少女小説(単行本)

 戦前の小学生時代は「店」にある月遅れの「少年倶楽部」「少女倶楽部」「幼年倶楽部」「少女の友」などを讀んでいました。これらの雑誌の連載小説が「単行本」として棚にありました。私の印象に残っているモノをリストアップしました。

●佐藤紅緑
◎あゝ玉杯に花うけて(講談社 1928)挿絵:田中良
豆腐売りの貧乏な少年が友人との交流や経験を通じて成長一高に進学する。
嗚呼玉杯に.jpg

◎夾竹桃の花咲けば(講談社 1931)
主人公照子は父親の事業失敗で貧しい暮らしの中、継母の実の愛を見出す。
●吉屋信子
◎あの道この道(1934)
同日に生まれた赤ん坊の取り違えで、貧乏と富豪の家に育つ数奇の運命。
●江戸川乱歩
◎怪人二十面相(『少年倶楽部』1936)
◎少年探偵団(『少年倶楽部』1937)
名探偵明智小五郎と助手小林少年の活躍。
●吉川英治
◎神州天馬侠(『少年倶楽部』1925〜1928)挿絵:山口将吉郎
武田勝頼の遺児伊那丸がお家再興をはかる。助ける面々の活躍。伝奇小説。
◎右近・左近(『少女倶楽部』1935年)挿絵:山口将吉郎
信州の山奥から13歳と11歳の兄弟が京に出て、維新の嵐に巻き込まれる。
●山中峯太郎
◎敵中横断三百里(『少年倶楽部』1930)挿絵:椛島勝一
◎亜細亜の曙(『少年倶楽部』1931〜1932)挿絵:椛島勝一
◎大東の鉄人(『少年倶楽部』1932.8 - 1933.12)挿絵:椛島勝一
◎万国の王城(『少女倶楽部』1931.6 - 1932.12)挿絵:椛島勝一
◎見えない飛行機(『幼年倶楽部』1935.4 - 1936.3)挿絵:伊勢良夫
注)別項にて詳述。
●海野十三
◎浮かぶ飛行島(『少年倶楽部』 1938)挿絵:椛島勝一
英国を中心とした国際的な野望を打破する若き大尉の活躍。軍事小説。
浮かぶ飛行島.jpg

◎火星兵団(『東日小学生新聞』 1939〜1940)挿絵:伊藤幾久造
彗星の衝突と襲い来る火星人!少年と老博士をめぐるSF冒険小説。
小学校5年生の私は神戸在住「大毎小学生新聞」の新聞連載で読みました。
●高垣眸
◎豹(ジャガー)の眼 (講談社 1928 )挿絵:伊藤彦造
インカ帝国の王統を伝える日本の少年。秘宝をめぐり「豹」一味との対決。
◎快傑黒頭巾 (講談社 1935)挿絵:伊藤幾久造
幕末、江戸。木っ端侍・悪代官・ごろつきどもを、しばき倒す謎の武士。
◎まぼろし城 (講談社 1937)挿絵:伊藤幾久造
幕府を倒し天下を狙うまぼろし城主と幕府の隠密木暮月之介の戦い。
●南洋一郎
◎吼える密林 (講談社 1933)挿絵:椛島勝一
アメリカの探検家アフリカ・ボルネオ・マレー半島の密林へ、大冒険談。
◎緑の無人島 (講談社 1938)挿絵:椛島勝一
無人島漂流、サバイバル、海賊の隠した宝、野蛮人との交友、冒険小説。
●佐々木邦
◎苦心の学友(『少年倶楽部』1927〜1929)挿絵:河目悌二
華族花岡家の照彦と昔家来だった内藤家の正三を中心に、ユーモア小説。
苦心の学友.jpg

●大田黒克彦
◎魔法のつえ(『幼年倶楽部』)ジョン・バッカン 著 黒崎義介 絵
 連載後、1941年(昭和16年)に単行本になっています。私は「幼年倶楽部」連載で読んだ記憶です。幼心に、このストーリーにすっかり魅せられ、今に至るまで、忘れがたい物語です。最近この復刻版を見つけ、手に入れ、読み返したぐらいです。
魔法のつえ.jpg

 「魔法のつえ」は挿絵のような、三日月形です。
魔法の杖.jpg

 主人公のビル少年は、魔法使いからこの「魔法のつえ」をもらいます。 そのつえの上部をグルグル回しながら行きたいところを念じると、世界中のどこへでも、アッという間に飛んでいけるのです。 このつえのことは、ビル少年と、弟のピーター以外、誰も知らないのです。 ある日ビル少年は、つえの力で、幽閉されているある国の王子さまのところへ飛んでいきます。 そこでビルは、王子さまを救うべく大活躍。 さて、ビルと王子さまの運命やいかに…。

 SF小説でよく出てくる「瞬間移動」(テレポーテーション)の話ですが、その頃はそんな知識もありませんから、本当に「夢を見る」ような感じでした。

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