【昔と今】日本の地域(5/8)旧国名の考察(2/3)東山道・北陸道

●東山道:本州内陸部を近江国から陸奥国に貫く行政区分。
◎近江国おうみ(江州):滋賀県。
 琵琶湖周辺。「近淡海(ちかつあはうみ)」が「近江」に短縮された。
 「近江朝」:天智天皇、大友皇子、壬申の乱。「近江商人/江州商人」大坂商人、伊勢商人と並ぶ日本三大商人の一つである。「近江肉」。
◎美濃国 みの(濃州):岐阜県南部。
 「斎藤道三」。
◎飛騨国 ひだ(飛州):岐阜県北部。
 「飛騨高山」。「飛騨の匠(たくみ)」左甚五郎(江戸時代初期に活躍したとされる伝説的な彫刻職人)。 
◎信濃国 しなの(信州):長野県、岐阜県中津川市の一部。
 「科の木この国に出ず」と「科の木」に由来する説が古くから有力。
 「諏訪大社」:(国譲り神話)出雲の地で建御雷神に敗れた建御名方神が、科野国の洲羽の海(諏訪湖)まで逃れ、この地に鎮まった。
 「信州・信濃の善光寺」。「信州りんご」。「信州そば」。
◎上野国 こうずけ(上州):群馬県。
 「毛野国(けぬのくに)」が二つに分かれた。上毛(じょうもう)とも云う。「上毛電鉄」。
 「吉良上野介」。あまり「上野国」は聞かない、ほとんど「上州」。「上州名物、かかあ天下とからっ風」。「上州・国定村の忠治」。
◎下野国 しもつけ(野州):栃木県。
 「毛野国(けぬのくに)」が二つに分かれた。上野・下野を合わせて「両毛」と呼ばれる。
 「日光東照宮」。「日光街道」。
三道.jpg

◎陸奥国 みちのおく/みちのく/むつ(奥州/陸州):青森県、岩手県、宮城県、福島県、秋田県北東部。
  陸奥国(みちのく)は7世紀に常陸国より分立。時期によって範囲は変遷する。未だ服従しない北方の蝦夷(えみし)と接した。
 「道奥」(みちのおく)とも云われ「都からみて遠い奥」にある国の意である。
 「伊達陸奥守」。「戦艦陸奥」。
◎出羽国 でわ(羽州):山形県、秋田県の一部。
  712年(和銅5年)に越後国出羽郡を割いて出羽国を建てる。
 「出羽三山」:羽黒山・月山・湯殿山。相撲取り「出羽の海」。

■「陸奥・出羽」は戊辰戦争の戦後処理の一環で、1869年に下記のように分割された。
三陸.jpg

◎陸奥国 りくおう/むつ :青森県、岩手県二戸郡。
 「陸後」とならず元の「陸奥」を継ぐ。官庁用語の「りくおう」は広まらず、旧来の読み「むつ」が一般的。
◎陸前国 りくぜん:宮城県の大部分と、岩手県の一部。
◎陸中国 りくちゅう/りくちゆう :岩手県の大部分と、秋田県の一部。
 「陸中海岸」:リアス(式)海岸。
 上記三国を併せて「三陸」と呼ぶ。「三陸海岸」。「三陸沖」。「三陸鉄道」。
◎岩代国 いわしろ(岩州):福島県西半部。
◎磐城国 いわき(磐州):福島県浜通り、福島県中通り南部、宮城県南部。
◎羽前国 うぜん: 山形県。
◎羽後国 うご :秋田県。

●北陸道:本州日本海側の中部の行政区分。
◎若狭国 わかさ(若州):福井県南部(嶺南地域)から敦賀市を除いた部分。
 ヤマト王権の日本海側入口として、海産物を朝廷に多く献上した。「若狭かれい」:京都・錦市場で「上物」が買えた。
◎越前国 えちぜん(越州):福井県嶺北地方(岐阜県北西部含む)、敦賀市。
 高志国/越国(こしのくに)が三分割されてできた国。当初は「能登」「加賀」も含んでいた。
 「大岡越前守」。「越前ガニ」。
◎加賀国 かが(加州):石川県南部。
  823年に越前国より分立。
 「加賀百万石」。「加賀一向一揆」。
◎能登国 のと(能州):石川県北部(能登半島)。
 718年に越前国より分立。
 「能登半島」。
三道.jpg

◎越中国 えっちゅう(越州):富山県。
 「越中富山の薬売り」:富山から日本全国の家庭へ配置家庭薬(置き薬)を行商する。
◎越後国 えちご(越州):新潟県本州部分。
 当初の領域は、現在の新潟県本州部分の北部(阿賀野川以北か)から山形県庄内、秋田県方面で、日本海側で蝦夷の領域に接する辺境国であった。
 712年(和銅5年)に越後国出羽郡を割いて出羽国を建てる。
 「越後のちりめん問屋」:時代劇『水戸黄門』で、光圀の自称する職業。
 流刑地:親鸞。
◎佐渡国 さど(佐州、渡州):新潟県佐渡市(佐渡島)。
 「佐渡の金山」。「佐渡トキ保護センター」。
 流刑地:順徳上皇。日蓮。世阿弥。

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