【海外旅行】1996年カタルニア・ロマネスク探訪(3/9)

●いよいよ探訪ドライブに

[第4日]8月11日(日)

 バルセロナのホテル・アルファを8:30チェックアウト。高速に乗り、北へ……。9:00「テラーサ」(Terrassa)の5世紀に起源を持つといわれる「エガラ」(Egara)司教区教会堂群に到着。閉まっている。平日10:00-13:30 16:00-19:00 日祝日11:00-14:00 月曜休館。

 というわけで先に「サン・リョレンス・デル・ムン」(Sant Llorenc del Munt)に向かう。地図では一本線の道が高度 1101mに達している。なかなか登り口が見つからない。
19960811地図.jpg

 通りがかりの車に「クッデュー・ヘルプミー」(Could you help me ?) と大声で助けを求める。幸い英語の出来る御夫婦で、親切にも山への登り口まで車で先導してくださる。連れてって貰わなきゃ、とても辿りつけなかったろう。

 そこから砂利道を少し入ると、車が何台か停まっており、ここからは「歩き」だ。先程の御夫婦の話だと45分乃至1時間の登りだと。山を巻き、尾根を伝って、近道をして険しい道なき道に行きくれたりしながら、前方の山の上に教会が見えた時は、思わず歓声をあげる。

 三つの後陣を備え、身廊中央に八角形の採光塔を備えた立派な教会堂。足をその後陣外壁にV字形にもたせかけ疲れを癒している人が数人いておかしかった。幸い開いていて、シンプルだが重厚な内部も拝観できた。
ムン.jpg

 こんなに歩かされるとは、夢にも思わなかった。

 さて、「テラーサ」に戻ったのが13:00。鍵番の青年が案内してくれる。入場券をくれたが何故か無料。「Museu de Terrassa - Esglesies de Sant Pere」と書いてあり、美術館扱いになっているようだ。

 しかし3つ並んだ教会堂の一つ「サン・ペレ」(Sant Pere)は、今でも立派に使用されており、現にミサが終わったところだった。ここの内陣は小さなアーチの壁龕が六つばかり並んでおり(中は空)変っている。「西ゴート」(Visi-gothic)風だそうだ。「西ゴート」はゴシックではなく、ロマネスクよりも前。
サンペレ 2.jpg

 「スペイン−プレロマネスク紀行」林ふじ子著 にも書かれてあったが、一番奥にある「サンタ・マリア」(Santa Maria)聖堂には「孔雀を描いたモザイク」の断片が「西ゴート」の名残をとどめている。フレスコ画や板絵、また構造そのものも厚みがありとても良い。ここの内陣も「西ゴート」といわれる。
サンタ・マリアフレスコ.jpg

 中央に位置する「サン・ミケル」(Sant Miquel) 洗礼堂は、中央に大きい洗礼盤があり、かってはここに身を浸して洗礼を受けたという。
洗礼堂のコピー.jpg

 注)ここで断っておきますが、当地の資料はほとんどが「標準スペイン語」(カスティーリア語)ではなく「カタルニア語」(カタラン語ともいわれる)で表記されているので、判明する限り「地名・教会名」などはカタルニア語で書く。なお、日本語読みは先述の「カタルーニャロマネスクの道」による。】

 チップを 300 Pts あげて、14:00出発。

●またも財布を無くす……

[第4日]8月11日(日)つづき

 高速道路ドライブインで軽食をとり「サン・クガット・デル・ヴァリェース」修道院 (Monestir de Sant Cugat del Valles) に行くが、日曜祝日は 10:00-13:30 のみ開館ということで、今回は門の隙間から「回廊」らしきものを確認して、次回に……。
サンクガ.jpg

 次回の為開館時間を書いておく。6/1-9/30 10:00-13:30 15:00-18:30、10/1-5/31 10:00-13:00 15:00-17:00、日祝日 10:00-13:00、月曜休館。

 北へ 50km「サン・ベネット・デ・バジェス」(Sant Benet de Bages)に到着。

 ここで私の財布が「行方不明」。さっきの「ドライブイン」に忘れて来たかどこかで落としたか、すられたか? 申し訳ないが戻って貰うことにする。

 往復2時間、結局どこにも無かった。内容はペセタ少々、カード2枚、免許証。幸い「ダイナースカード」は今朝の支払で別になっていて助かった。

 警察に届けるのもまた時間を費やすのみ、旅行保険のための証明は、帰国後最寄り交番に届けても良いと聞いた気がしたので、ホテルに着いてから、カードのみ電話で連絡した。

 後日保険請求(財布代金)のとき聞いたら、やはり現地の警察かホテルの証明が必要。ない場合は添乗員など第三者の証明で代用。今回は「ほあぐら」さんにお願いした。

 注)カードで自動的に入っている「保険会社」から、私の口座に¥20,000+α振込みした旨の通知がありました。(ロエベの財布、2年前マドリッドで買ったもの。その領収書を提出。)運転免許証再交付は特に証明書不要。

 18:30、遅くなったが「サン・ベネット」は19:30まで開いている。ここは「回廊」の「柱頭彫刻」が良いのだ。入場料 300 Pts、カメラ撮影は 2,000 Pst というのでびっくりしたら、1グループで1件という。

 何十とある柱頭。フイルムの大量消費(^^)。ケルト風の組み紐模様から、怪獣、笛を吹く人、エジプトへの脱出などなど……。饗庭孝男著「聖なる夏」によれば、このあたりの「柱頭彫刻」はコルドヴァ式といわれるそうな。

 今回私は「ゾディアック」その他の参考書の写真を、ルーズリーフ・ノートにペン書きで「スケッチ」で鍛えた腕前を発揮して50ページ・200点近く、教会外部、内部、彫刻、板絵などなどを描き写してきたが、町の人に教会の所在を聞く場合など、ずいぶん役に立った。
サンベネットデバジェスメモ.jpg

 柱頭彫刻も、参考書に紹介された名品は逃さないように、このスケッチを片手に妻も協力して探してくれる。ただ良いと判っていても光線の具合でどうにも、モノにならないこともある。
サンベネットデバジェス.jpg

笛吹き男.jpg

 教会堂の方は閉まっていて、扉口とその柱頭彫刻のみ。教会の外観は現地の人達(みなニコンやミノルタ、キャノンと日本のカメラ)に誘われて裏の広場から撮ったが「逆光」で教会のシルエットのみ。帰り道、ヒマワリ畑を入れて教会遠望を撮る。

 今夜の宿「ヴィク」(Vic) の「パラドール」(御承知の国営宿泊施設)に着いたのは、日没寸前の21:00。早速夕食、舌ひらめやカタルニアソーセージなど頂く。
ヴィックホテル.jpg

 就寝は午前1:00。

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