【海外旅行】1996年カタルニア・ロマネスク探訪(7/9)


●再び、アンドーラへ

[第8日]8月15日(木)

 今日もまたまた「朝飯前」の「探訪」に。天気は快晴。7時5分「セウ・デ・ウルジェイュ」の「パラドール」を出て、昨日見残した「アンドーラ」へ。

 「サン・ミケル・デンゴラステル」(Sant Miquel d'Engolasters) は、アンドーラの「中心街」から東に山を登ったところ。ここも昨日の教会とほぼ同様の構成。朝早いので、もちろん閉まっている。それどころか、若者が数人寝袋にくるまって身廊横のポーチの軒下に野宿 ……とは驚いた。
サンミケルデンゴラステル 2.jpg

 まだ夜明けの静かな空気の中、四層の四角の鐘楼がそびえ立つのを写真に収めアンドーラで最後の教会「サンタ・コロマ」(Santa Coloma)に向かう。

 ここは珍しい円柱の鐘楼があり、是非見たいものの一つであった。ここも閉まっていたが、鐘楼が折りからの朝日に映えて、背景の山や谷との調和が絶妙。
サンタコロマ 2.jpg

 帰りみち「H夫妻」の御母堂が以前ここに来られたという「ロマネスク時代の橋」?と思われる石橋を見つけ、車を停めて写真をとる。

 「アンドーラ」は無税で物価が安いと聞いていたので、ちょっと「スーパー」に立ち寄る。ミネラルウオータ 50 Pts は安いが、コダックフィルム 620 Ptsは、やはり東京の方が安い。

 「パラドール」に戻り、10:00朝食。10:40分から、すぐ傍の「ミュゼ」(美術館)(Museu Diocesa d'Urgell)へ。ここは「カテドラル」に付属しており「回廊」の方は改修工事で見られなかった。

 この「ミュゼ」も写真OKのようである。「ベアトウス写本」(黙示録の注釈や美しい細密画のある10世紀のモサラベの写本)(Beatus)を見逃さないようにしっかり探し出したが。やはり「見開き2ページ」しか見られないのだ。
写本.jpg

 あと、フレスコ画、キリストや聖母子の木彫など多数。どれもこれも素晴らしいが、数が多くなると見る方が散漫になってくる。
聖母子ウルジェイユミュゼ.jpg

 すぐ隣の「サン・ミケル」(Sant Miquel) は、内部は簡素な単一身廊翼廊付きで、外観の後陣の「ロンバルジア帯」も美しい。
サンミケル 2.jpg

 「カテドラル・デ・サンタ・マリア」(Catedral de Santa Maria) は大聖堂である。イタリア風ロマネスクの代表作といわれる。

 11:30「パラドール」チェックアウト。東へ30キロ。そこから南下してトンネル(有料)を抜けて更に30キロ。「ベルガ」(Berga)の町に着く。

●今日も、昼食ぬき……

[第8日]8月15日(木)つづき

 手元の地図では良く判らないので、「ベルガ」(Berga)の町の(i)で、「サン・キルゼ・デ・ペデレット」(Sant Quirze de Pedret) への道を聞く。

 美しい石の橋の手前に車を停め、そこから徒歩約10分で到着。ここも「林ふじ子」さん思い入れの「プレロマネスク」。しかし年々補修が進んでいるらしく、身廊沿いの南側にも片屋根つきのポーチが付けられ、女性の鍵番が、スペイン語かカタラン語か判らないが盛んに説明する。(入場料 300 Pts)

 馬蹄形アーチをみて、私達が「モサラベ」だというと「違う、これは西ゴートで、モサラベはアーチに比べて下部の垂直開放部がもっと狭い」という。そうなんだろうか?
サンキルゼデペデレット.jpg

 正面祭室のフレスコの「オランテ」(祈る人)は、もちろん「ソルソーナの美術館」に収められたものの模写復元だが、こうして現地で見られるのもありがたい。「MAC」へいった脇祭室の「フレスコ」も同様。

 補修はされていても、それなりの「古さ」は残されてあり、これはこれで致しかたないと思う。今回の旅では、こういった文化財のありかたの難しさをしみじみ感じさせられる。
815地図.jpg

 今一つ近くの山村にある「サン・ジャウメ・デ・フロンタニャ」(Sant Jaumede Frontanya)は車で傍まで行くことが出来た。小柄ながらも背の高いがっちりした造りである。ラテン十字のプラン(縦横がほぼ同じ長さの十字形)で、中央交差部には壮大な12角形の採光窓があり、美しい姿と近くの小山との組み合わせが、印象を強めている。内部も簡素重厚である。
サンジャウメデフロンタニア 2.jpg

 ここを15:30に離れ「リポィユ」(Ripoll)に向かう。今日も昼食抜き。日本から持参のせんべい、豆類がどんどん減って行く。

 「サンタ・マリア修道院」(Monestir de Santa Maria de Ripoll) に16:30分着。正面ガラス張りアーチ列は、なんと教会西正面扉口周辺の石造彫刻類を風雨から防護する為のものであった。

 扉口の七重にもなったアーチ部分の彫刻、左右にこれまた七層に区切って聖書その他からとった数々の彫刻は、圧巻である。写真にも収め、双眼鏡で詳細を眺めて飽きない……が疲れた。
サンタマリア修道院.jpg

 教会内部は五廊式、四角い柱で仕切られ、かまぼこ型天井は仕切りが無く、すっきりしている。回廊は後世のものなので省略。裏に回って、有名な「ロンバルディア式の七つの祭室」をカメラに収めようとしたが、大きすぎて斜めからやっと写す。

 18:30、「オロット」(Olot) という町の「ホテル・リウ」(Hotel Riu)にチェックイン。「ミシュラン」でしらべてFAXで予約したホテルだが、町
はずれの静かな環境。きれいなホテルだった。レストランは付いていない。

 今日も私達は軽食で済ませたいので、ホテルで聞いて町のスナックで、サンドイッチを買ってきて部屋で。「H夫妻」は郊外レストランで「パエリア」などを食べて大満足。

 ウッカリしていたが今日は8月15日、「聖母昇天祭」で祝日だったのだ。

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