【海外旅行】1996年カタルニア・ロマネスク探訪(6/9)

●アラン谷を経て、アンドーラへ

[第7日]8月14日(水)

 今日もまた「朝飯前」の「探訪」。7時5分パラドールを出て、さらに西北に16 km、フランス国境迄わずか 10 km のピレネー山中の「ラスンシオン・デ・サンタ・マリア・デ・ボソスト」(l'Assumpcio de Santa Maria de Bossost)を訪れる。

 朝早いので、当然教会は閉まっているが、この「アラン谷」(Val d'Aran)の中でも最高傑作といわれる。2つある扉口のタンパン彫刻は素晴らしい。
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 お祭でもあるのか、街路に張りめぐらされた青や黄のビニールテープと、モノトーンの教会堂とのコントラストが面白い。

 「ヴィエリャ」に戻り朝食の後、すぐ傍の「サン・ミケル・デ・ヴィエリャ」(Sant Miquel de Vielha) へ、ロマネスクからゴシックへの移行期の建物である。が、ここには古い「サンタ・マリア・デ・ミジャラン」(Santa Maria deMijaran)から移された有名な「ミジャランのキリスト」(Crist de Mijaran)と呼ばれる等身大の木製の胸像が、ガラスケースに入れ保管されてある。確かに逸品である。
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 これからは東へ東へと戻って行くのだ。「ヴィエリャ」を出て、2〜3キロのところ「サン・ペレ・デスクニャウ」(Sant Pere d'Escunhau)は閉まっていたが、ここは扉口の彫刻が良いのだ。特にタンパンの「稚拙」に見えるほどシンプルな「十字架像」。その他「市松模様」「人面の柱頭彫刻」など美しい。
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 少し離れて撮った写真も、絵になるたたずまい。

 さらに5キロ程の所に「サン・アンデレウ・デ・サラルドゥ」(Sant Andreu deSalardu)がある。三廊バジリカ式のやや大振りの教会。開いていたが、お目当ての「木製磔刑像」が「修理中」ということで持ち去られ、見られなかった。
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 ここから先は峠越えの道。舗装は出来ているが、カーブが多くスピードは出せない。「ソルペ」(Sorpe) の町を過ぎると、今度は「アネウ谷」(Val d'Aneu)に入る。

 約1時間のドライブの後「サン・ペレ・デ・ブルガル」(Sant Pere de Burgal)への道は、ハイキングコースと合わせ道標が立っている。車を停めて、またも「歩き」。さほど厳しくは無かったが10分。ここは「林ふじ子」さんが訪れた時と変らぬ「廃墟」である。

 残念ながら、祭室には入れなかったが、雑草の生い茂る中に朽果てて行く修道院もまた美しい。
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●アンドーラは「一大リゾート」で、大混雑

[第7日]8月14日(水)つづき

 「サン・ペレ・デ・ブルガル」を13時30分出発。河原に降りて、せせらぎにしばし休息。もう一山越え「セウ・デ・ウルジェイュ」(la Seu d'Urgell)
に向かう。15時「セウ」の町を通過して「アンドーラ」へ北上。今日は「昼抜き」になってしまった。

 国境を15時5分、何のチェックも無し。車によってはトランクまで開けて調べられているが……。

 「アンドーラ」の中心街「アンドーラ・ラ・ヴェリャ」(Andorra la Vella)を通り抜けるのに一苦労。知らなかったが「一大リゾート」なのだ。お巡りが出て交通整理。余計に渋滞するんじゃないかと……。

 16時40分「カニーリョ」(Canillo) の町の先、道端にある「サン・ジョアン・デ・カセリェス」(Sant Joan de Caselles) に着く。おりから雷雨。幸い教会は開いていて、若い女性が鍵番。四層鐘楼付きバシリカ単一身廊の小さなお堂だが、整っており美しい。カラーのリーフレット。
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 身廊の壁には「十字架刑のフレスコ画」の上にキリストだけが塑像で取り付けてあるという珍しいものがある(12世紀)。
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 正面祭室は後世の飾りつけがしてあり「現役」のお堂である。お蝋燭、お賽銭をあげ、近くの「メリトセイュ修道院」(La Mare de Deu de Meritxell) にある「聖母子像」の模造品を買う。(3,000 Pts)

 南へ引きかえし、(i) でトイレ休憩、アンドーラの地図(10,000分の1)を買う (550 Pts)。この国では「スペイン・ペセタ」と「フランス・フラン」が併記してあり、どちらでもOK。

 対岸の崖の先端に見える「サン・ロマ・デ・レ・ボン」(Sant Roma de lesBons)。これも小さな教会だが遠望して美しい。今回はカメラに収めるのみ。
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 混雑の「中心街」を西に折れ、谷間を西北へ。10キロほど入った山中の村にある「サン・クリメン・デ・パル」(Sant Climent de Pal) もまた四層鐘楼付きバシリカ単一身廊の小さなお堂で、今度は若い青年が鍵番。身廊にはフレスコの断片が残る。正面祭室の飾りなど先程の「カセリェス」とそっくり。
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 19:00、天気も悪いので薄暗くなった道を、「中心街」を経て南下、国境を越え(帰りもノーチェック)、「セウ・デ・ウルジェイュ」の「パラドール」着は20:40。21:00から夕食。就寝午前00:30。

 ハードスケジュールの一日であったが、体調は良好。

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