【海外旅行】1997年レバノン・シリヤ・ヨルダン旅(9/15)

■第9日:4月11日(金)

朝6時50分、「シェラトンホテル・ダマスカス」のロビーに集合して、外に出るともう「タクシー」が待っていて、私の持っていた「ヨルダン・シリア聖書の旅」という本の「コーカブの教会が写っている写真」を見せると、「うん、判った判った」という身振り。ともあれ、早速乗り込み出発。
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 地図では南西に15キロ位なので、20分もあれば行けるか?朝のラッシュで交通渋滞にぶつかると時間が掛るが……と心配したが。案ずるより何とかで、すいすいと良い道を南の方へ、郊外に出ると行く手右真
近に「旧約」に出てくる「ヘルモン山」だろう、白銀の峰々が美しい。

 わりあい開けた丘陵の中腹に、それはあった。1965年に新しく造られたもので、ほんの「小さな教会」、残念ながら開いていなかった。
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 ただ、このあたりで「パウロ回心の奇跡」があった……というしるしに建てられたものなので、建物自身はさほど重要ではない。

 ここで、思いを約2千年の昔に馳せてみよう。もしこの奇跡がなかったら、もし「パウロ」が「キリスト者」に生まれ変っていなかったら…… この後の「パウロ」の「キリスト教伝道」に果たした役割を考えると、これは「キリス
ト教」にとっては、とても重要な出来事であったのだ。

 もっと大袈裟にいえば、「キリスト教ヨーロッパ」ひいては「全世界」の歴史に「大きな影響」のある出来事だったと言えるのではないか?パウロがいなければ今の「キリスト教」はなかったでしょうから……。

 「奇跡」を信じるか否かはさておき、初夏の朝の澄みきった空気を吸って、私達はそれぞれの感慨に浸ったのでありました。

 記念の写真をとって、その間約15分。待っていてもらった「タクシー」で元の道を「ホテル」に戻る。帰りも順調でした。

 8時からの朝食に充分間に合って、まずは「ホッ」とする。料金は600ポンド+チップ100ポンド=700ポンド(¥2000)で一人当たり¥500。チョットした「冒険」大成功……。

 「ホテル」の朝食はビュッフェスタイル。ここ「ダマスカス」は「シリア」の首都。人口約150万。近代的な建物とともに、城壁で囲まれた旧市街を持つ。4000年の歴史を持つ「大オアシス都市」である。

 9時出発で、まずは「国立博物館」へ、ここの入口は「8世紀の城の城門」を摸したもの。博物館はどこも入口に凝っているようだ。
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 シリア各地の出土品が陳列されているが、印象的だったのは「マリ」出土の人像。これはシリア東部、ユーフラテス河に沿った遺跡で、今回行けなかった地方。美術全集で知っていた「鳥の羽を重ねたようなスカートをはいた王の像」は期待通り。眼球は「ラピスラズリ」がはめ込んであると。「スーベニール」に小さい「模造品」を買って来た。(……といっても、ここではなく別のホテルの売店で)850ポンド(¥2600)。注)残念ながら人形は残っていません。挿絵は「博物館の絵ハガキ」。
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 博物館別室の「ドウラ・エウロポスのシナゴーグの壁画(フレスコ画)」は必見と「ガイドブック」あったので期待して見たが、ユダヤ教のシナゴーグにこんな極彩色の絵があるいうのは珍しい、確かに「逸品」である。
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 旧市内(市城壁内)東の端に「聖アナニア教会」がある。例の「パウロ」の目を再び開けた人の住居のあったところといわれている。地下の洞窟寺院のようだったが、当時の地面は今の地面の下にあったのだ、という説明があった。

 東の城門を出て南の方へ回ると、今度は「パウロ」が「キリスト者」になったため、殺されそうになったとき、ここから「篭」で吊り下げて貰って、ひそかに城外に脱出したという建物が、今は「聖パウロ教会」になって見られる。
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 昼食は市の中心にある「オールド・ダマスカス」で、メインは「ステーキ」。

 「世界最古?」(715年)といわれる「ウマイヤードモスク」。アレッポの「グランドモスク」と殆ど同形式。東西に長く130mx幅30mの礼拝ホールと、その北側には3方を回廊に囲まれた130mx40mの中庭がある。

 勿論絨毯の敷かれた礼拝ホールは、靴を脱がされる。女子はスカーフを頭に被せればOK。男女礼拝の場所は別々だが、結構多くの人達がなんとなく座ったり立ったり……「ガイド」に言わせると「思索にふけっている」のだそうだ。

 ここには、あの「洗礼のヨハネ」の墓室がある。もともと「モスク」の建つ前にはここに「ヨハネ教会」があったのだ。ホールの中に小型のバシリカ風の建物が建てられ、金色の格子の中に大きい石棺が納められてある。
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 「洗礼のヨハネ」は、ヘロデ大王の孫娘サロメが、舞いの褒美に「ヨハネ」の首を所望したという逸話で有名なあの「ヨハネ」である。

 「イスラム」は「ヨハネ」も「キリスト」も「預言者」として敬っており、この「お墓」にも多くの人がお参りしている。「イスラム」は「唯一神アラー」への、ひたむきの信仰ということになっているが、それにもかかわらず「現世
利益/ご利益信仰」として、このような「お参り」があるということである。

 中世の英雄「サラディーンの墓」「アゼム宮殿」なども近くにあり、昨日来た「スーク」も歩いて、その後バスで市の北方「カシオン山」に上り、本来「町の夜景」を観賞ということであったが、日暮れは未だ先なので「単なる展望」を楽しんで、17時30分ホテルに戻る。今日も夕食はパス。


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