【昔と今】いろは順と五十音順

 先日、「2020年東京オリンピック」の「マスコット」決定に当たって、次の三つの候補から全国の小学生に選んで貰う……との発表があり、それを見て「ビックリ」しました。
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何にビックリしたかと言いますと。各候補につけられた「ア」「イ」「ウ」です。私は箇条書きなど、番号付けの場合「1」「2」「3」とか「A」「B」「C」、「イ」「ロ」「ハ」などはお馴染みですが、「ア」「イ」「ウ」は見たことがありませんでした。

 確かに、いろは順、五十音順、を比べれば五十音順の方が母音子音の組み合わせで「合理的」に並んでいるのは判りますが……。今は「小学校」では「いろは」は教えないんでしょうか?

 早速、ネットで調べて見ました。
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 公用文作成の要領(昭和27年)

 項目の細別は、たとえば次のような順序を用いる。
(横書きの場合)第1 第2 第3
                         1 2 3……
                             (1)(2)(3)……
                                 ア イ ウ……
                                    (ア) (イ) (ウ)
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……と、この頃から「イ」「ロ」「ハ」でなく「ア」「イ」「ウ」が使われているのですね、知りませんでした。いろいろ調べて見ると、今の小学校では「ア」「イ」「ウ」が使われているようです。「いろは歌(いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす)」は旧仮名遣いで敬遠されているようです。

 もう少し調べて見ますと、法令では今でも「イ」「ロ」「ハ」が使われていることが判りました。
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道路交通法からの抜粋

(駐車監視員資格者証)
第五十一条の十三 公安委員会は、次の各号のいずれにも該当する者に対し、駐車監視員資格者証を交付する。
 一 次のいずれかに該当する者
  イ 公安委員会が国家公安委員会規則で定めるところにより放置車両の確認等に関する技能及び知識に関して行う講習を受け、その課程を修了した者
  ロ 公安委員会が国家公安委員会規則で定めるところにより放置車両の確認等に関しイに掲げる者と同等以上の技能及び知識を有すると認める者
……以下省略……
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 いろは順の元になるいろは歌は「平安時代」にさかのぼるようで、(弘法大師の作というのは誤りだそうです)「江戸時代」には仮名の習字の手本でした。「め組」など火消しも「いろは」でした。昔の辞書や百科辞書も「いろは順」だったようです。最初の五十音辞典は明治17年だそうです。

 私の経験でも、辞書は五十音でないと引けないですね。でも、こんな記事を見つけました。

 【ファイルを「いろは順」で整理する日本年金機構 「あいうえお順」にできない理由とは】

 事情は……
 【いろは順の採用は1942年、厚生年金の前身である「労働者年金保険法」が制定された時に始まり、現在まで引き継がれた。】ということのようです。永年の習慣になっている部署では、変更は大変らしいです。

 習い事などの初歩や基本のことを、「○○のイロハ」などと使ってきましたが、これが通じなくなり、「○○のアイウ」と変わるんでしょうか?いずれにせよ懐かしい「いろは」は、だんだん遠くなっていくようです。

 ア、残っていました、「ハ長調」「ニ短調」。この「ハニホヘトイロ」の音名は残っていくことでしょう。

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